大人の学習帳

大人の夏休みは終わったけど、勉強は続けて行こうと思います。

③自分の存在価値

前回書きました「眠れない」 

zhiwill4zhang.hatenablog.com

 に続く、

 

(今冷静に思い返すと、ですが)ある意味トリガーになった事件

相模原連続殺傷事件

ある日の深夜、NHKで特集をしていたんですね。この事件を忘れないでおこう、という事で、特集が組まれていたわけです。

内容は、障害のある方のご家族と犯人が、手紙のやり取りをされていたり、それまで施設に預けていた入所者のご家族が、入所者のお子さんとの接し方を変えなければと考え直したり…

じーっと、ずーっと、引き込まれるように見たんです。
一人で、本当に、じーっと。

仕事柄、そういう方々と接する機会は、普通の仕事をされている方よりも多いと思います。

そんな私が、何を思ったか。

「犯人の思考回路と同じだ」

自分のことを恐ろしいと思いました。
でも同時に、冷静に、自分の状況を考えるんですね。

私の思考回路がどうなっていたか。。。

 

 

では、あなたもやってみましょう。レッツ、うつ鬱!(笑)

今、あなたは健康ですね。
働いています。学生でも主婦でも、なんでもいいです。
世の中の何かの一つである自分に、知らず知らず誇りを持てています。
誰かの何かである事に、安心しているはずです。
そして何より、働いてお金を稼ぎ、そのお金で自分の好きな事をできます。
ちょっとした不満や気持ちの落ち込みなんて、大抵のことはお金で解決できます。なんだってそうです。お金とはそういうものです。
生産性のある自分に、満足している事でしょう。

 

 

さて、ではあなたから、

足を、手を、物理的に奪いましょう。

視力、聴力を、奪いましょう。

あなたの知能、コミュニケーション能力を、奪いましょう。

あなたが、今まで普通にできていた事が、

あなたの納得がいくようには出来なくなるイメージ、できましたか?

では、その状態を思い浮かべて
この言葉を言われて見たらどうでしょうか。

「あなたには、生産性がない」

 

。。。そうです。私は、私に、この言葉を突きつけました。
相模原事件の犯人と同じです。

その時点までに自分が「自分ダメ人間」思考スパイラルにいたかは、前回の「眠れない」の記事で書いていたかと思います。

健康な時には、そんな風には思わないんです。

でも、私はすでにその時病気でした。本人は気がついていませんでしたが。(笑)

で、そこにトリガーとしてその事件の特集を見て

「あー・・・生産性ないし、私、私をコ〇シた方がいいな」

てなるわけです。

 

それまで長年住んだ土地を離れ
仕事を辞め
なれるはずだった自分になれず
世の中のなんでもない自分

 

そんな自分になった事を突きつけられたこと。
そして何より、それまでの私の価値観が、

実はそうだったんです。

 

。。。嫌な奴です。自分がそんな嫌な人間だとは思っていませんでしたし、そういう思考回路を持つ事に何の疑問も抱いていない、驕り高ぶった人間でした。

 

生産性

 

これって、怖い言葉だなって、今では思います。

でも、どこかでみんながこっそり感じていて、

それを言葉にする事が難しかったり、憚られたり、

そもそも自分には関係ないと思っていたり。

でも、どこにだってある、誰にだって起こり得る事だと思います。(以下例)

 

以前ニュースで実際にあったこと

  • 大学生が交通事故に遭い、それまでは快活でスポーツやサークル活動を楽しんでいた普通の青年が、ある日突然寝たきり、意思疎通ができない、排泄もオムツ。
  • プールの近くでパーティーとかバーベキューをすると、よく人を落としたりします。で、突き落とされた側は突然のことで受け身が取れず、首の神経を損傷して、全身麻痺。体が動かない。
    ※受け身の取れない飛び込みは絶対危険です。やめましょうね。
  • ある日突然脳の血管がプツン。麻痺の残る生活。一人でトイレにも行けない。

 

こうして、私は、自分のことを生産性という言葉で、刺したわけです。

なんでもない私、要らない人間

とね。


で、じゃぁここでですよ。

何が押しとどめたか。(=今生きてるのか)

わたしの場合なので、そうなっている人がいた時、共通して言えるのかどうかわかりませんが、でもきっと似たような事が、みんな必要なんだと思います。

  • 母でした。

「お母さんは、あなたがいてくれるだけでいい」
「生まれてきてくれて、ありがとう」

  • 父でした。

「今はゆっくり休んでいい時間だから」
「アイス、買ってきたよ」

(やばい、書きながら泣けてきた)

  • 友達でした。

「会いたい」
「遊ぼう」
「お疲れ様」
「大丈夫」
「何もないなんて言うな。俺らがいる」
「頑張ったね」

☆みんなへ ありがとう。本当にありがとう。

 

もし、私が一人ぼっちの部屋で、孤独で、誰も頼れる人がいなかったら、
絶対死んでました。

皆さんは、あなたの存在は、私の命の恩人です。
本当にありがとう。

でも、世界の中でも自殺者の多い日本は、きっとその
生産性
孤独
そういうものが、その人を追い詰めていくんだろうなって思いました。

その時期、死にたがりの人が書き込めるHPみたいなのがあって、
ずーっと見てたんです。(怖っ!笑)

で、みんな一緒なんですよ。
「早く死にたい」
「誰にも迷惑をかけたくない」
「自分には誰もいない」
「自分なんて存在価値がない」
「生きるのが苦しい」
って。

あー・・・おんなじだなぁ。って。

私が押しとどまれたのは、

一人じゃなかったから。孤独じゃなかったから。

だから、とにかく、ありがとうございました。みんな大好きです。
「え?私のこと?」
「え?俺のこと?」
と思う人、そうです。あなたです。私を知っている全ての人、です。
名前も知らないインターネットの世界にいた、あなたもそうです。

ありがとう。本当にありがとう。みんな、みんな、ありがとう。

 

 

だがしかーし、ここから這い上がるまでには、結構長い道のりでした。
「生産性の思考回路からの脱却」については、また別記事で。