教育現場の危機『中学生編』
忙しくてなかなか更新ができませんでした。
そろそろブログのタイトルも夏休みが終わりそうなので、変えなきゃですかね。
本題はコチラです。
コチラの記事の続きです。
さて、では現役の中学生の先生をしている友人から聞いた話をまとめましたので、そちらのことを紹介したいと思います。
まず、現在の中学生に対し、疑問に思うことを聞きました。
- 当たり前のことができない⇒時間を守る・整理整頓・借りたものを返す・字をきれいに書く(レポートや宿題が読めない)・責任感がない
- 保護者に問題がある場合、子どもの状態が明確に問題がある。(ネグレクト・過干渉など)
- 向上心がない(新しい事を挑戦しようとしない⇒デメリットを先に考える⇒保守的)
で、この問題点が起こる原因を私なりに考察して、その先生と議論を交わした結果、1に関しては、単純にしわ寄せが上へ上へときているんだと。
小学校時点で終えていなければいけないことが終わっていない、なぜか。
幼児の時点で終わっていないから。
ということで上へ上へとしわ寄せが上がってきているんだという結論に至りました。
2に関しては、幼児編から児童編で書いたことと同じです。保護者の問題はダイレクトに子どもに影響がありますね。
3に関してですが、これは我々(身近な友人)の中でも出る話題なんですけどね。
結構多い気がします。
でもこれも大人の影響なのかなぁと。
ビビッて挑戦しない大人を見ていると、子どもたちもそう育つのかな、と。
挑戦する心や向上心はどのようにして育てればいいんでしょうね。
難しい。知的好奇心を高めるというのは、幼児期からの育成にかかわっているような気がします。
で、今度は教育者たちに対して思うことを聞きました。
あ、ちなみに彼女は私立校の先生です。※そこも理由があるそうです。
- 道徳教育が導入されることに対して困惑している。
- 学校によって教師の質が異なる。
- 教師の規範意識が低い学校もある。(教師が普通の大人としてのルールや倫理観を守れていない)⇒学校や地域によりけり
- 問題が起こったとき子どもたちのせいにする。
- 子どもの人数が減ってきているので本当に力のある先生が残って、技術や知識、質の低い教師は淘汰されていっている。
- 教師同士が足並みをそろえることに集中して、子どもにちゃんと注目していない。
- テストに対する認識が教師自体が低い⇒テストは「子どもたちが自分の授業をどれだけ理解できているかを試すもの」であるべきだが、そこを理解していない。
私立の学校でこんな状況ですので、公立学校だとどうなんでしょうね。。。
( ;∀;)
で、彼女は自分はこの学校ではもう成長できないと思って、新たな学校に転職しました。その学校は非常にいい学校で先生たちの質も良く、生徒たちに対する個別の対策もかなり重要視しており、教師同士の連携も取れているそうです。
そんな良い現場はどんなか。
- 今までの教育は子どもたちが講義を受ける一方通行だったのが、子どもたちに自分の考えや意見を表現・説明する機会を与える。
- これからグローバル化することによって、一緒に働く人が日本人だけではなくなるので『協働』の考え方を学ばせる。
- 大人になると、答えのない問題を考え続ける必要性が出てくるので、正解のない問題に取り組ませる。
このような取り組みをしているそうです。
1は具体的に説明すると、ある問題について(結論の出ない問題)調べさせてその知識を周囲と共有し、その先の展開を自分たちで考えさせるそうです。⇒アクティブラーニングというそうです。
2は、子どもたちの中にある偏見などをクリアーにするところから始めているそうです。出会ったこともない国の人や考えを否定したり批判したりすることを是正し、いろんな国の文化について知識を増やす…がしかしですね、実際にこれは難しいところがあって教師自身が理解していないことも多いようです。
3は1の発展形ですね。正解はない問題って結構ありますよね、大人になると。それぞれが考え方を持っていい、それぞれの意見が尊重されるべきで、そのためには相手の意見を大事にしなければならない。ということはそのための知識が必要です。
ある程度の基礎知識は必要ですが(偏差値が低い学校でもアクティブラーニングは可能)それよりも意見を受け入れる柔軟性とぶれない芯という相反するようで共通する事が大事なようです。
アクティブラーニングでは、
①自分が発言するときには人に聞こえる音量で話すこと
②人が話しているときはきちんと聞く
これさえ実践すれば、訓練次第で成長できるそうです。
非常に勉強になりました。
これは実践してみようと思います。
色々話を聞かせてくれた友だちに感謝!!