天才美容師Mちゃんの話 私はできることなら一生この人を指名したい
Mちゃんのとの物語を書きます。
ていうかですね、みなさん髪事情、どうです?
正直、私今までの人生で、『この人!』と思った美容師さんって一度も会った事ないんですよ。
彼女と出会うまでは。
で、彼女と最初に会った時の印象。
『クッション』
でした。
人に触れる仕事ってのはめちゃくちゃもらうんですよ、色々と。(経験あり)
経験のない人でも、誰かをマッサージした後ナンカもらいません?
(スピリチュアル的な意味でも、物理的にも)
私、エステティシャンとかマッサージ師の人とか、介護職・リハビリ師なんかもそうだけど、人に触れる仕事は一生できないなと、思います。
そういった意味では、美容師も同じです。
なんかいっぱい抱えてきたお客さんのナンカをもらって、自滅する自分が想像できる。(笑)
なんでかっていうと、私が硬いんですよきっと。
頑固で曲げない。柔らかさや柔軟さがない。
分人を器用に使い分けはできても、本当のところは硬くて固くて堅い。
分人は別記事で書いてますんで読んでみてください。
でもですね、Mちゃんはとにかく柔らかい『クッション』なんです。
クッションってその人の体や心にフィットするじゃないですか。
だからまさに、それなんですよね。
でですね。
私は、基本髪は伸ばしっぱなしのことが多くて、ロングが多かったんです。
でも、一番最初に地獄に叩き落とされたその日
彼女の言葉。
「じゃ、思いっきり可愛くしちゃおっか」
それまでも、ずっと彼女に髪をやってもらいながら、いつも話を聞いてもらっていました。
その日も気がつくと話に夢中になっていて、自分がどんな髪型になっているのかも気にすることもなく。
ふと目線をあげると。
見たこともない自分がそこにいたんです。
人生が変わる瞬間を、この目で見た気がしました。
正直、ずっとロングだった私は、「こんな切るつもりなかったなぁ」
と一瞬思いましたが、
直後にじわじわと心の奥底から湧いてくる勇気を、鏡に映った私がくれました。
あぁ、私だ。そこにいたのね。
Mちゃんは、私の姿を変えることで、そこから一度助け出してくれました。
残念ながら、もう彼女の腕に頼れる距離にいないので、
いつも困っちゃいます。マジで。(切実)
Mちゃんのくれたその奇跡は、私の宝物です。
クッションのような彼女に、
「クッションのように人に使われることに、疲れることはないのか」
って聞いたことがあります。
彼女は当然のように
「うん、疲れるよ~、みんな色々持ってくるし。だから、
寝る!(゚∀゚)」
とニコニコ笑っていってました。
一家に一台Mちゃんですよ。結構真面目に。
タイトルに、天才と書いたのは、それです。
そうやってクッションのように相手の望む髪形をうまく表現する。
本人の奥底に眠っている願いを、その人が自分自身を美しいと思える姿を
彼女がクッションだから、見つけ出せるんでしょうね。
そして、自分は「寝る」だけ。笑
生きるための燃費イイっすよ。笑
彼女の柔らかさが羨ましい。
彼女の滲み出る美しさが羨ましい。
私には到底できないその生き方が、綺麗すぎる。
そう。彼女は人として美しい。
Mちゃんへ
これまでなんでも聞いてくれてありがとう。
本当、この髪型にしてくれて、すごくすごく良かった。
帰国してたくさんの人に褒められたよ。
見失っていたものの、一番大事な、最初のものを見つけられた気がした。
クッションってさ、たまに人はサンドバックのように使うこともあるじゃない?そういうのが、時々私は心配になる。Mちゃんのそういう優しさを勘違いして、雑に甘えだけをぶつけてくる人たち。
そんな時には男性ホルモンゴリゴリの旦那さんに守ってもらって!(笑)
ていうか、上手くかわせるMちゃんなら、その必要もないかもだけど!
夜中まで遊んだあと、
「あとは、自分次第だよ」
あの言葉、あの時ああいってもらえて、本当に嬉しかった。
迷っても苦しんでも、結果ここにたどり着けたのは、今ある私の自信を一番最初に取り戻してくれたあなたの存在でした。
ありがとう。
近々会えるのを、楽しみにしています。